西調布保育園の保育の様子を取材して頂きました。
ぜひ皆様にも御覧頂ければと思います。
保育士は子供たちの興味や関心がどこへ向いているかを感じ取り、芽生えた興味や関心を伸ばす支援を日々行います。
ある日、1歳高月齢クラスの子供が棒差しの棒に輪っかの玩具を通すことに集中している様子を見ました。
また後日、その子が公園の固定遊具にある小さな穴に木の枝を通す遊びをしているのを見かけました。
ずっと見守っていると、指先を使い、うまく入らない時はくるくると回して入れようとしていたり、
たくさんの枝をもってきてどれが通るのかを試したりし始めました。
その様子から、指先が発達してきており、自分の指を使うこと自体に興味を持っているかもしれないと考え、
クラス内で共有し、指先を使える遊びを多く取り入れてみます。
また、保育士はその子がじっくりと集中して取り組めるように環境も整えました。
棒差しだけでなく、リングのゴムなども用意してみると自分の指に通そうとする姿があり、
1本の指に通せました。次に2本の指にゴムを通そうとすると通りません。
保育士はそこでも見守っています。子供はゴムに触っているうちに伸びることに気が付き、
2本の指にも通すことができました。また別の日には、小さな毛糸でできたボールを決められたケースに入れる遊びをしていました。
一度も顔を上げずに集中していたその子は、すべてのボールを入れられたあと、顔を保育士の方に向け、
満足げに目を合わせます。子供の興味や関心が満たされ、達成感という心地よい経験の積み重ねが成長の土台となっていくことを実感します。
日々の保育の中の様々な場面に子供たちが発している興味や関心へのサインがあります。
保育士は、子供一人一人の姿や興味・関心を丁寧に見守り、そのサインをしっかりと受け止め、
支える保育を行っています。